ウイスキーと一口に言っても、蒸留所や産地によって驚くほど味わいが異なるのがウイスキーの魅力です。
ウイスキーは世界各地で作られていますが、中でも特に品質が高いと有名なウイスキーが5つあります。
今回はその5つのウイスキー…世界5大ウイスキーの違いや特徴を解説します。
世界でも特に高品質な5つのウイスキーとは?
ウイスキーとは、一般的に大麦やトウモロコシといった穀物の麦芽を発酵・蒸留し、樽で熟成させたアルコールのことを指します。
樽でじっくり寝かせることで樽の香りがお酒に移り、ワインやビールとは全く違った個性的な味わいが生まれるのです。
アルコール度数は通常40~43度程度とされています。
そのまま飲めば力強いウイスキー本来の味と香りが楽しめ、炭酸などで割れば爽やかなのど越しとスッキリとした飲み口を楽しむことができます。
飲み方によって様々な表情を見せてくれるウイスキーは、とても奥が深いアルコールです。
世界5大ウイスキーの特徴と魅力をご紹介
世界中で作られているウイスキーですが、中でも特に品質が高いとされているウイスキーが5種類あります。
『世界5大ウイスキー』などと言われることもあるのは
- アイリッシュウイスキー
- スコッチウイスキー
- カナディアンウイスキー
- アメリカンウイスキー
- ジャパニーズウイスキー
の5つです。
アイリッシュウイスキー
『アイリッシュウイスキー』は、アイルランド島で作られているウイスキーです。歴史は古く、12世紀には麦芽を蒸留した記録が残っています。
アイリッシュウイスキーは、非常になめらかな舌ざわりが特徴です。
原料である穀物の香りや味はしっかり感じられるのに口当たりが優しく、日本人好みの味わいと言えます。
これは、アイリッシュウイスキーが他のウイスキーと違い、大麦を乾かすのにピートを使ってないことからくるものです。
ピートを使うと独特のピート臭が大麦についてしまいますが、ピートを使っていないのでその心配がありません。
おすすめの飲み方は、なめらかな舌触りと穏やかな香りが楽しめるストレートです。
スコッチウイスキー
『スコッチウイスキー』は、スコットランドで製造・熟成されるウイスキーです。
ピート臭が強く、人によっては飲みにくいと感じる個性的な味わいの銘柄が多くあります。
味わいに蒸留所のこだわりが感じられる通好みのウイスキーです。
スコッチウイスキーを美味しく楽しむなら、トワイスアップという飲み方はいかがでしょうか?
トワイスアップは、常温のウイスキーと水を1対1で混ぜ合わせる飲み方です。
冷やさないためウイスキーそのものの香りが豊かに感じられる一方で、水で割っているためクセが和らぎ飲みやすくなります。
カナディアンウイスキー
カナダで作られているウイスキーが『カナディアンウイスキー』です。
豊かな麦の風味が感じられるスムースな味わいで、ウイスキービギナーでも飲みやすいタイプのウイスキーと言えるでしょう。
カナディアンウイスキーの一番の特徴は、ブレンドにあります。
カナディアンウイスキーの蒸留所では、トウモロコシを原料にした蒸留酒と大麦を原料にした蒸留酒を作っています。これらを熟成前にブレンドすることで、独特の飲みやすい風味を作り出しているのです。
軽やかな味わいなので、ハイボールや炭酸割りにして食事と一緒に楽しむのがおすすめです。
アメリカンウイスキー
18世紀にはいってからアメリカで広く作られるようになったのが『アメリカンウイスキー』です。
アメリカンウイスキーと一口に言っても、アメリカの法律で細かく分類されており、その種類は7種類にもなります。
なかでも特に有名なのが『バーボンウイスキー』です。
トウモロコシを原料に作られたウイスキーで、甘くてまろやかな味わいが人気です。
甘さをしっかり堪能したいなら、ストレートでゆっくりと味わってみてください。邪道かもしれませんが、バニラアイスに少し垂らして味わうのもおすすめです。
ジャパニーズウイスキー
テレビドラマでも取り上げられたことがある『ジャパニーズウイスキー』は世界的にも質の高いウイスキーとして知られています。
ニッカの創業者がスコットランドで勉強して、その技法を日本に持ち込んだため、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーと似ているのが特徴です。
ただし、スコッチウイスキーに比べると、独特のピート香は控えめで、食事と合わせて楽しむこともできます。
おすすめの飲み方は、食事とも合わせやすいハイボールや炭酸割りです。
それぞれの特徴を感じながら味わってみよう
世界5大ウイスキーはそれぞれ強い個性を持っています。ぜひ色々飲み比べて、自分好みの1本を探してみてください。