鍋島…佐賀県の富久千代酒造が醸す、世界でも有名な日本酒。
今回、その『鍋島』でもちょっとオツ(?)な一本を戴きました。
それは、鍋島 純米大吟醸 鍋島米
今回は、ちょっと特別な一本の感想をお届けします。
外箱に内箱という、特別感満載の装い。
しかも、このデザイン…!!
筆文字『鍋島』という和風で力強いイメージを感じたと思いきや、外箱にあいている円形の窓から見える『NABESHIMA』の文字。
メタリックな深い朱色….ハイグレード感がすごい。
中箱を開くと、大切に包まれた一本が。
なぜここまで特別感があるのか……それは、使用している酒造好適米にあります。
使用しているのは『鍋島米』
幻の酒造好適米と呼ばれているほどとのこと。
明治時代に北陸で栽培されていたとされるお米である『鍋島米』
農場試験場に残っているという話を蔵元様が聞きつけ(同じ「鍋島」を冠することから)栽培を自ら進めていくことを決意したとのこと。
運命的な出会い、そしてその想いからできたお酒であることは間違いありません。
口に含むと、ほんの少しの酸。
透明感溢れる中に、落ち着きのある上品な…強くは主張しないけれど、確かにそこにいる酸を感じられます。
そんな出逢いから広がるのは旨み…
「これぞ鍋島」というような、しっかりとし旨みがやってくるんです。
全体的には、甘さは控えめでキリッとしています。
その中で、じわじわと存在感を示し、そしてじっくりと感じつことのできる旨み。
酸→旨みの流れを存分に味わっていたところ、フィニッシュにかけて少々渋みが混ざり合いつつも余韻が長く続き、一連の味わいを終えます。
一杯で長い時間を楽しめることのできる…鍋島 純米大吟醸 鍋島米。
蔵元と鍋島米の出会いに感謝せざるを得ません。
銘柄 | 鍋島 |
スペック | 純米大吟醸 |
原料米 | 鍋島米 |
酒造年度 | 2017BY |
酒蔵 | 富久千代酒造 |
酒蔵地 | 佐賀県 |
精米歩合 | 40% |
アルコール度数 | 16度以上17度未満 |
日本酒度 | – |
香り | 穏やか |
甘味 | |
酸味 | |
濃淡 | 旨みの余韻が長らく続く |