今回は福島県の仁井田本家が醸す『にいだしぜんしゅ』より感想を紹介。
『にいだしぜんしゅ』といえば本サイトでも『めろん3.33』を紹介しましたが、未だにあのときの衝撃は忘れられません。
【日本酒】にいだしぜんしゅ 生酛 めろん3.33 2017BY|おすすめ地酒紹介・感想
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強烈な印象を残す、個性的な『にいだしぜんしゅ』ですが、今回も非常に個性的な一本。
にいだしぜんしゅ たるざけ 生酛 生詰の感想です。
「たるざけ」と名を冠す通り、製造工程に樽を使用しています。
生酛造りの日本酒を、杉樽にて保管・熟成させているのこと。
グラスに注ぐと、真っ先に樽熟成を感じさせてくれます。
ほんのりと黄色がかった、これまでに飲み続けてきたどの銘柄にもない熟成色。
そして、香りを感じようとすると、一言ではいえない複雑な香り。
口に含むと、一瞬だけ酸味を感じた後、上立ち香で感じたような複雑な感じ…そして段々と樽の風味が心地よく現れてきます。
じっくり味わおうとすると、柔らかい口当たり、そしてとろりとしつつも軽快な塊の中から、ふくよかな旨みが広がっていきます。
そして、樽の感じを絶えずまとっており、非常に面白いコクも出てきます。
円熟としたインプレッション。まさしく、ウイスキーの様といっても過言ではないかも。
広がった旨みやコクはフィニッシュにかけての酸とともにだんだんと消えていきますが、余韻の香りがじんわりと続いていきます。
これまた、非常に個性的な『にいだしぜんしゅ』を楽しみました。
銘柄 | にいだしぜんしゅ |
スペック | たるざけ 生酛 生詰 |
原料米 | 国産米 |
酒造年度 | – |
酒蔵 | 仁井田本家 |
酒蔵地 | 福島県 |
精米歩合 | 80% |
アルコール度数 | 16.5% |
日本酒度 | – |
香り | 樽の複雑な香り |
甘味 | |
酸味 | |
濃淡 | 複雑で深いコクが酸味とともに消えていき、樽の香りが余韻として残る |