当ブログでもたびたび登場している酒蔵さんである笑四季酒造。
『MONSOON』や『赤い糸』など、独創的なシリーズを世に出し、そしてその味わいもまた甘口を基調とした特徴的な造り。
今回はこれまた独創的なシリーズである『笑四季劇場』より、『今夜、都内、某所』の感想をお届けします。
真っ先に驚くのはその名前…「今夜、都内、某所!?」って店員さんに言っちゃいました(笑)
ラベルも他の日本酒とも一線を画しています。
「並木にイルミネーションが輝き、車のライトが輝く……きっと都内の冬なのでしょうか。そしてある程度都会を感じさせ、男女が二人で歩いている様子…?」
と、勝手にイメージしてしまいます。
裏ラベルを見ると、造りは純米吟醸とのこと。
グラスに注ぐと、穏やかな吟醸香。
「笑四季さんの中でも落ち着いているほうなのかな?」なんて思いつつ、口に入れるとなめらかな口当たり。
最初は、ん??(「これ、笑四季?って思うような」)と感じるほどの爽やかさ。
そんな爽やかさを感じたのも束の間…….同時に、ドロッと舌で感じるのは間違いなく甘口。
少しずつ微笑んでくるかの様にやってくる、甘美な味わい。
そして甘すぎるベクトルに振っているわけではなく、パインの熟す直前の酸みを感じます。
その甘酸がキレまで続き、綺麗にフィニッシュ。
笑四季さんさすがの甘口でありますが、その中でもバランス感がある方な気がします。
なめらかな口当たりから酸みのある甘さまで、多くの方に好まれそうな質感……折角「今夜」とついているので、夜にみたらし団子でも食べながら一緒に戴くと合うかもしれません。
銘柄 | 笑四季劇場 |
スペック | 今夜、都内、某所 純米吟醸 |
原料米 | 滋賀県産山田錦 |
酒造年度 | 2017BY |
酒蔵 | 笑四季酒造 |
酒蔵地 | 滋賀県 |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16% |
日本酒度 | – |
香り | 穏やかな吟醸香 |
甘味 | |
酸味 | |
濃淡 | 芳醇な甘口を果実様の酸と共に穏やかにキレていく |