世界5大ウイスキーに数えられるスコッチウイスキー。
好みがはっきりと分かれるタイプのウイスキーです。
今回は、スコッチウイスキーの歴史や特徴をお伝えするとともに、初心者にもおすすめの銘柄を3つご紹介します。
スコッチウイスキーとは?
世界5大ウイスキーの一つであるスコッチウイスキーは、名前の通りスコットランドで作られています。
しかし、スコットランドで作られていればすべてスコッチウイスキーかというとそうではありません。
スコットランドで作られているウイスキーの中でも決められた条件を満たすものを指し、
- スコットランド内で、3年以上オーク樽を使って熟成・保管していること
- 大麦やその他の穀物、および水と酵母のみを原料としていること
- スコットランド内の蒸留所で蒸留していること
これら3つの条件を満たしたものだけがスコッチウイスキーと呼ばれます。
スコッチウイスキーには、飲んだ瞬間酸味やアルコールの刺激を強く感じるものが少なくありません。
スコッチウイスキーの種類と産地
スコッチウイスキーを分類するときに避けて通れないのが、ウイスキーの3つの種類と産地。
中でも産地…スコットランドには100以上の蒸留所があり、6地区に分類されます。
それぞれ詳しく紹介します。
種類①:モルトウイスキー
蒸留所の個性が最も強く表れるのがモルトウイスキーです。
原料や水の質、ピート(泥炭)香の強さなどによって、その蒸留所ならではの味わいが生まれます。
種類②グレーンウイスキー
トウモロコシなど大麦以外の穀物を使って作られたウイスキーです。
モルトウイスキーに比べると香りがマイルドで飲みやすいという特徴があります。
しかし、市場に流通しているグレーンウイスキーは決して多くありません。
種類③ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。
モルトウイスキーのクセがマイルドになるため、初心者でも飲みやすい銘柄がたくさんあります。
産地:ハイランド
スコットランド領土の大部分を占めるハイランド地方。
約40の蒸留所を構え、ハイランド地方の中でも東西南北にさらに分類されるほど、様々な場所でウイスキーが作られています。
特徴も各地域ごとに違い、フルーティーなものからスパイシーなものまで楽しむことができます。
産地:スペイサイド
スペイサイドは、スコットランドの北東部に位置する地区。
ウイスキーの原料となる大麦や泥炭(ピート)が豊富、また涼しい気候からウイスキー作りに大変適しており、約50軒の蒸留所が存在しています。
豊かな自然からか、繊細かつ華やかな印象のウイスキーが多く、絶妙なバランスからファンも多いのが特徴。
産地:ローランド
ローランドは、スコットランドの中で、南側に位置する地域。
稼働している蒸留所は数少ないものの、大麦や小麦栽培に適している土壌を有しています。
グレーンウイスキーの生産が最も盛んであることが特徴で、また軽やかな味わいに定評があります。
産地:アイラ
スコットランド本土から離れたアイラ島には、8軒の蒸留所があります。
アイラ島は、ウイスキーを作る際に欠かせない泥炭(ピート)が島を覆っており、またいくつかの河川が流れています。
良質なピートと水により、伝統的にウイスキーが盛んです。
特徴としてはやはり強いピーティーさがあります。
また、スコットランド本土の泥炭(ピート)とも性質が異なり、特有の味わいがあります。
産地:キャンベルタウン
キャンベルタウンはローランド側の最西端に位置する町。
ほんの数軒しか蒸留所が稼働していないのですが、19世紀頃は非常に好調で海外に輸出も盛んでした。
非常に癖があるのが特徴で、オイリー・スモーキーとい味わいも香りも非常に独特な風味を持っています。
スコッチウイスキーの代表的な銘柄3選
それでは、スコッチウイスキーの代表的な銘柄を3つご紹介します。
おすすめの楽しみ方も併せてご紹介しますので、参考にしてみてください!
ザ・マッカラン12年 シングルモルトウイスキー
『ザ・マッカラン12年シングルモルトウイスキー』はシングルモルトの最高峰との呼び声も高いウイスキーです。
ボリューミーで華やかな香りが特徴で、誰がどの飲み方で飲んでもスコッチウイスキーの魅力を堪能することができます。
どんな飲み方でも美味しく楽しむことができますが、特におすすめの飲み方は水割りです。
マッカランの重厚さが和らぎ、スムースに飲み進めることができるようになります。
キャメロンブリッジ シングルグレーンスコッチウイスキー
『キャメロンブリッジ シングルグレーンスコッチウイスキー』は、市場で流通している数少ないグレーンウイスキーです。
フルーティーで飲みやすいウイスキーですが、熟成させることで味に深みと重さが加わってきます
そのままでも飲みやすいので、ぜひストレートで味わってみてください。
食事と合わせるのであればハイボールや炭酸割りがおすすめです。
ジョニーウォーカー ブルーラベル
『ジョニーウォーカー ブルーラベル』は希少な原酒のみを使ったブレンデッドウイスキーです。
どっしりとした味わいが特徴で、甘い香りとスモーキーなピート香を楽しむことができます。
なめらかな舌触りを堪能するのであれば、ストレートまたはトワイスアップで楽しみましょう。
冷やして飲むよりも長く余韻を楽しむことができます。
個性豊かなスコッチウイスキーを楽しもう
他の世界5大ウイスキーに比べるとスモーキーなピート香を強く感じるスコッチウイスキー。
好きな人はとことんハマってしまうほど!
もちろん銘柄ごとに強い個性があるので、ぜひ色々飲み比べてお気に入りの1本を見つけてみてください!