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木桶造りとは?香り・味わい等の特徴を解説

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「木桶造り」のお酒を飲んだことはありますか?
「木桶造り」は、日本酒を醸す際に木桶で仕込むことです。

木桶で仕込まれた日本酒は、独特な香味をはじめとする特徴を持ち、非常に美味しいお酒ということで知られています。

この記事では、「木桶造りの日本酒」の魅力について解説します。

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木桶造りとは

「木桶造り」とは、木製の桶を使用した、日本酒の仕込み方のことです。
室町時代からある伝統的な酒造方法ではあるのですが、温度管理やメンテナンスが難しいため、昭和30年代にはほとんど姿を消しました。
そのため、現在の日本酒の多くは金属製のタンクで造られています。

しかし、木桶造りは近年新たに注目を集めているのです。
その理由は、木桶造りだからこそ引き出すことのできる日本酒のうまみにあります。

前述した通り、木桶造りは温度管理が難しいです。
温度管理が出来ないと、日本酒製造時に必要な「酵母」をコントロール出来なくなります。
酵母とは微生物の一種で、酵母の発酵次第で日本酒の味が変わると言っていいほど重要な役割を担っています。
だからこそ温度管理がしやすく、酵母もコントロールしやすい金属製タンクが、現在では主流となっているのです。

では、木桶造りにはデメリットしかないのかというと、そうではありません。

木桶造りの酵母はコントロールができない代わりに、のびのびと予測不可能な発酵をします。
そのため、金属製タンクでは出せない独特の香りや味わいが生まれるのです。
続いて、木桶造りのお酒の特徴を解説していきます。

木桶造りのお酒の香りの特徴

木桶作りのお酒は、独特で芳醇な木の香りがします。
木桶で造っているので当たり前と感じるかもしれませんが、金属製タンクでは出せない特徴の1つです。

また、これは味にも言えることですが、毎年違った香りを楽しめるのも木桶作りの特徴です。

というのも、木桶造りのお酒は、出来上がるまで香味が分かりません。
これは「桶が呼吸をしている」と言われるほど、桶の状態が毎日違うからです。
そのため、毎年全く同じ味や香りにすることは出来ないので、その年その年の香りを楽しむことが出来ます。

<h2>木桶造りのお酒の味の特徴<h2>
木桶造りの味は、とても複雑です。
味は濃くそれでいて品があり、非常に飲みごたえがあります。
また、味が沢山のレイヤー(階層)に分かれているので、奥行きのある味わいにもなっているのです。
一度、木桶造りとそうでないもので飲み比べてみると非常に分かりやすいかと思います。
また、飲む温度次第で表情を変えるのも特徴の1つです。
冷で飲めば、芳醇な香りと奥行を感じやすく、常温や熱燗で飲むと、力強い旨味やコクを一層感じられます。
1つのお酒で、様々な味を感じられることこそが木桶造りの特徴なのです。

木桶造りのお酒の見た目の特徴

木桶造りのお酒は、木の色がついています。
ものによっては、カツオ出汁のような濃い色のお酒もあるほどです。
日本酒というと、透き通った透明をイメージする人も多いと思いますが、温かみのある色合いを楽しめるのも木桶造りの良さの1つなのです。

木桶造りをしている有名な酒蔵を紹介

木桶造りのお酒を造っている酒蔵の中でも有名な酒蔵をご紹介します。

新政酒造

新政酒造は、秋田県秋田市にある嘉永5年(1852年)創業の歴史ある蔵元です。
地域性をとても大切にしており、秋田県で栽培されたお米のみを使って酒造りをしています。

また、木桶の研究と米作りにも力を入れています。
そんな新政酒造が作っている『Colors』シリーズは、全量木桶で造られており、一度は味わうべき日本酒のひとつです。

新政酒造商品ページ:http://www.aramasa.jp/collection/colors.html

酒井酒造

酒井酒造は、山口県岩国市にある、明治4年(1871年)創業の蔵元です。
米は山田錦、水は錦川にこだわり、ローテクとハイテクを組み合わせた酒造りが特徴になります。

酒井酒造の木桶で造られた『五橋』は木のぬくもり、米のうまみを感じられる銘酒の1つとなっています。

酒井酒造HP:https://www.gokyo-sake.co.jp/oke/gokyou.html

まとめ

ここまで、木桶造りのお酒について解説しました。

木桶造りのお酒は、毎年違う味わいになります。
限定醸造も多く、いつでも飲めるわけではありませんが、酒店や居酒屋で見かけた際は是非飲んでみてはいかがでしょうか。

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