2018年8月3日開催のメディア向けイベント
『東広島 日本酒の宴 in 銀座〜夏の夕べに楽しむ、酒都・西条、広島杜氏のふるさと・安芸津の酒〜』
本ブログメディア『今宵の酔』においても、ご案内があり参加をさせていただきました
同イベントは日本三大銘醸の一つである“西条”、広島杜氏の故郷”安芸津”を擁する東広島市が魅力を伝えるべく催されたもの。
瀬戸内海の海の幸、豊かな自然で育つ山の幸…魅力的な食材で創る創作和食と東広島に構える蔵元の日本酒を存分に堪能できました。
また、日本随一の日本酒まつりである『酒まつり』が有名である同市から、
- 広島杜氏組合組合長 石川達也氏(竹鶴酒造)
- 今田酒造本店代表取締役杜氏 今田美穂氏(今田酒造本店)
- 賀茂鶴酒造二号蔵杜氏 椋田茂氏(賀茂鶴酒造)
の名杜氏御三方もお越しいただき、東広島の創作和食 × 日本酒に舌鼓を打ちつつ、お話を伺いました。
吟醸造り発祥の地、東広島市〜杜氏の目標〜
さて、東広島市は先述の通り、日本酒がとても有名な地域です。
吟醸酒の父といわれる『三浦仙三郎』が誕生したのが広島県東広島市安芸津町。
今、吟醸・大吟醸といった日本酒が人気ですが、その吟醸造りが産まれたのがまさしくこの土地。
開会の挨拶をする石川達也氏
今回、名杜氏の集団である広島杜氏……広島杜氏組合組合長 石川達也氏がお越しになりました。
イベントの開会の挨拶。
石川組合長は力強く語ります…「東広島を日本酒の中心地にしたい」
醸造技術が向上し、全国各地で醸される日本酒。
また各蔵独特の味わいや香りを感じられますが、吟醸(元は吟造)の発祥が東広島。
『西条の酒造施設群』が日本の20世紀遺産20選に選定されたことでも記憶に新しい東広島への誇り、また伝統を守りつつも進化をさせていくというような心意気を強く感じます。
美酒に酔い、創作和食に舌鼓を打つ
今回、同イベントが開催されたのは銀座のひろしまブランドショップTAUに構える銀座 遠音近音(をちこち)
瀬戸内ひろしまの名産をふんだんに使用した創作和食料理店です。
今回、同店にてこだわりのお料理をいただくと共に東広島のお酒を各料理に合うようお出しいただきました。
いただいた広島銘酒は以下の10種
- 大吟醸 西條酒造学校(福美人酒造)
- 純米吟醸 花凛(山陽鶴酒造)
- 富久長 純米吟醸 八反草(今田酒造本店)
- 於多福 純米吟醸(柄酒造株式会社)
- 大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴(賀茂鶴酒造)
- 山田錦 純米酒(白牡丹酒造)
- 純米吟醸 大地の冠(西條鶴醸造)
- 鯉幟 純米吟醸 火入れ(金光酒造)
- 純米酒 寒仕込(亀齢酒造)
- 純米吟醸 山吹色の酒(賀茂泉酒造)
蛸・鯛・伊佐木・太刀魚…広島直送の新鮮な海産物
黒瀬町の豊かな自然で育った『黒瀬牛』
安倍首相がオバマ大統領と嗜んだことでも有名な、特製ゴールド賀茂鶴
富久長を紹介する今田杜氏
賀茂鶴を紹介する椋田杜氏
災害、日本酒蔵元への被害
2018年7月、西日本を襲った豪雨災害。
東広島市でも大きな被害が……8月現在、豪雨の爪痕がひどく残り復興の真っ只中。交通網も復旧の真っ只中といいます。
多くの酒蔵でも浸水被害があり、影響があったとのこと、
特に今回でも提供された日本酒にある柄酒造においては、全社床上浸水の被害。
また、日本酒の製造に必要な麹などもすべて使用できなくなってしまうほどで、もっとも猛烈な被害とのこと。
歴史と文化が紡いだ酒蔵群。
銘醸地として、東広島の名産である日本酒がここまでの被害というのは想像しきれないほどの苦難があるのだと感じます。
復興真っ只中…トークセッションの中でも石川杜氏から「確かに状況は深刻だが、こういう時だからこそ自粛ムードは止めてほしい」という言葉も。
杜氏の繋がりでも手伝いなどは続けているようですが、一日本酒ファンとしてできること…それは東広島を想い、また特産を肴に、美酒を楽しむということもあるのではないでしょうか。
今回のイベントにより、銘醸地としてしか知らなかった東広島…酒造りの奥深さや豊かな自然の産物の美味しさなどを感じました。
西条・安芸津の魅力、ぜひ一度美酒を楽しんでいただけたら幸いです。